売上は出ている。
プロジェクトも進んでいる。
施策も動いている。
外から見ると問題はありません。
しかし内部では、こんな現象が起きることがあります。
- 特定の人に負荷が集中している
- 優秀な人が疲れて辞めていく
- 同じ問題が何度も繰り返される
- 新しいツールを入れても結局人が補正している
それでも成果は出ています。だから組織は前に進んでいるように見えます。
しかし、どこかでこう感じることがあります。
「このままで、本当にいいのだろうか。」
組織を動かしているもの
会社には、これまで作り上げてきた 仕組み があります。
例えば
- 役割分担
- 評価制度
- 営業プロセス
- 意思決定のルール
- 導入されたツール
- 部門間の関係
こうしたものの組み合わせによって、組織の行動の流れは決まります。
Soralist では、このような行動の流れを生み出す条件の配置を構造(Structure)と呼びます。つまり構造とは、会社がこれまで作ってきた仕組みの配置のことです。
仕組みの隙間を、人が埋めている
組織の成果は、必ずしもこの仕組みだけから生まれているわけではありません。もう一つの力があります。人の補正です。
ここでいう補正とは、役割として決められている仕事ではありません。本来その仕組みの中には存在していない調整や吸収を、人が自発的に引き受けている状態です。
例えば
- トップ営業が複雑な案件をまとめてしまう
- マネージャーが非公式に調整をする
- 現場が制度の隙間を埋める
- ツールの不足を人がカバーする
これらは制度やプロセスに含まれている作業ではありません。仕組みの隙間を、人が埋めている。
これは特別な例ではありません。むしろ多くの組織で、日常的に起きている現象です。
そしてこの補正にはコストがかかります。補正を引き受けている人の時間と労力は、確実に消耗していきます。優秀な人ほど多くの補正を引き受け、疲弊し、やがて組織を離れていく。これは偶然ではなく、仕組みの隙間が人に負荷を集中させた結果です。
成果が見えなくするもの
難しいのは、成果が出ているときです。成果が出ていると、仕組みの弱さは見えません。外から見ると「この会社はうまく回っている」ように見えます。
しかし内部では、仕組みが生み出している力よりも人の補正によって生まれている部分の方が大きいことがあります。
構造の力と、人の補正
分かりやすい例で考えてみます。
ある会社の成果が 10 だったとします。外から見ると、この会社の実力は10の力があるように見えます。しかし内部では、仕組みが自然に生み出している力は 3。残りの 7 は、人が補正して生まれている。
例えば
- トップ営業が案件を成立させている
- マネージャーが社内調整をしている
- 現場が制度の隙間を埋めている
つまり成果 10 は、仕組みの力 3 + 人の補正 7で成立しています。
これは決して珍しいことではありません。むしろ多くの組織で起きている状態です。
仕組みの隙間は、どこで分かるのか
では、どうすれば人が埋めている隙間を見分けることができるのでしょうか。
単に業務の流れやワークフローを確認するだけでは分かりません。なぜなら人は、仕組みをそのまま実行しているわけではないからです。
人は常に
- この行動は意味があるのか
- これは合理的なのか
- 続ける価値があるのか
という解釈を通して行動しています。
同じ制度でも
- 動く組織
- 動かない組織
- 最初は動くが続かない組織
が生まれるのは、異なる挙動を生む解釈の条件が存在するためです。Soralistでは、これを意味条件と呼びます。意味条件は心理状態ではありません。それは仕組みの条件が整ったときに、行動の中で結果として成立するものです。
仕組みの隙間は、
- 行動のズレ
- 調整の発生
- 解釈の揺れ
として現れます。
構造スキャンでは、こうした兆候を観測することで人が補正している部分と、仕組みが生み出している部分を切り分けます。
Structural Scan(構造スキャン)
Soralist は、この仕組みの状態を観測するために構造スキャン(Structural Scan)という方法を用いています。
構造スキャンでは
- 仕組みの条件配置
- 行動の流れ
- 意思決定の接続
- 摩擦が生まれている場所
を観測し、その取り組みの仕組みがどのような力を生み出しているのかを明らかにします。
期間は 約2週間。
目的は解決策を提示することではありません。
まず人の補正に隠れている、本来の仕組みの姿を明らかにすることです。
Soralist
Soralist は構造インテリジェンス・カンパニー (Structural Intelligence Company) です。私たちは人が関与する取り組みの挙動を生む構造条件 (Structural Conditions) を観測します。
扱う対象は
- 事業
- 営業
- Go-To-Market
- AI導入
- DX
- 組織改革
- 新制度
- プロジェクト
などです。
正しさを加速させる前に
多くの組織は、すでに正しい方向に進んでいます。だからこそ重要なのは、さらにアクセルを踏む前に人の補正に隠れている本来の仕組みの力を確認することです。
仕組みが整えば、同じ努力でも推進力は大きく変わります。
この状態のまま、拡大しますか
成果は出ている。
しかし、その一部は人の補正によって支えられている可能性があります。
そのまま進むのか。それとも、一度立ち止まるのか。
まずは、その状態を知ることから始まります。
