売れているのに、営業が疲弊していたケース

表面上は、何も問題がなかった

売上は伸びていた。案件も継続的に獲得できていました。
営業組織としては、機能しているように見えました。

外から見れば、順調な状態だったのです。

しかし内部では、別のことが起きていた

  • 特定の営業に案件が集中していた
  • 難しい案件ほど、限られた人に集まる


マネージャーは非公式な調整に多くの時間を使っていました。制度やプロセスでは吸収できない部分を、人が埋めていたのです。

新しい施策を入れても、最終的には人が補正して成立させている状態でした。

成果は出ていたが、その内訳は異なっていた

例えば、成果が10出ている状態があったとします。

しかしその内訳が、

  • 仕組みが生み出している力:3
  • 人の補正による力:7

だった場合、外からは同じ10に見えます。しかし、取り組みの条件として見ると、再現性や持続性は大きく異なります。

構造条件として見ると

営業プロセス、評価制度、役割分担、それぞれは合理的に設計されていました。

しかし、

  • 評価と行動が一致していない
  • プロセスと実際の意思決定がずれている
  • 役割と期待される成果が一致していない

といった条件の不整合がありました。

この状態では、仕組みだけでは行動が成立しきらず、人の補正が必要になります。

観測によって見えたこと

この取り組みでは、

  • 意味条件の一部が成立していない
  • 構造損失が高い状態にある
  • 行動の一部が属人的に維持されている

という状態が確認されました。

その結果、組織としての推進力は分散し、特定の人に負荷が集中していました。

挙動モードとしての位置

このケースは、

  • 燃え尽き(Burnout)
  • 外圧駆動(Externally Driven)

の要素を併せ持つ状態でした。

短期的には成果が出るが、内部の消耗が蓄積していく構造です。

重要なのは、問題ではなく状態

この組織は失敗していたわけではありません。むしろ、高い成果を出していました。

ただ、その成果がどのような条件のもとで生まれているのかは、明示されていませんでした。この状態は、外からは見えません。成果の中に含まれているためです。

構造を観測するという選択

Soralistは、このような取り組みに対して、構造条件を観測します。

人の補正によって成立している部分と、仕組みが生み出している部分を分けて捉えることで、取り組みの状態を明らかにします。

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